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PDCAサイクルについて その1

PDCAサイクルという言葉を、聞いたことはありますか?

製造業で働いている人は、一度は聞いた事があるかと思います。PLAN(計画)→DO(実行)→CHEAK(検証・振り返り)→ACTION(改善策)のサイクルのことを指します。

この言葉が仕事をしていく上で、何の役に立つのか? 疑問に思いますよね。でも、PDCAサイクルを仕事やプライベートで活用していくと、とても役に立つんです。

仕事場で、何も考えずに仕事をしているだけだと、時間だけをただ無駄に過ごしてしまうことになりますが、

良かった点に目を向ければ、次も同じやり方でやれば上手にいくかもしれないと思いますし、また悪かった点を振り返れば、次は同じ失敗をしたくないから、どうしたら改善できるんだろうと学習する事ができます。

振り返りをしっかり行うことで、仕事のスキルの向上、前回と同じ過ちを犯さないリスクを回避するスキルが身に付きます。

例えば、新規にお客様を開拓したいというケースで考えてみましょう。

ケース1)家電製品を取り扱う営業経験10年のベテランが、店内のエアコンを在庫一掃セールにて売り切りたいと考えているとします。

季節は6月に入り、そろそろ梅雨に入りそうな感じです。お客様も今年の夏がどれだけ暑くなるのかを、頭の中で考えながら家のエアコンの状態を思い浮かべます。店内のエアコンを見ていると、買い替えをしようかとかなりの様子で悩んでいます。

そこへ来て、ベテランの店員が声をかけます。

店員「エアコンをお探しですか?」

お客様「そうなんだけど、買い換えようかどうか迷っているんだよね。」

店員「それでしたら、こちらの商品はいかがですか? 新商品で価格もセール価格となりお安くなっております。」

お客様「新しいのは、良いけれど、価格が高いよね〜。」

店員「それでしたら、特別にさらに○万円お安くしますよ!」

お客様「それは良いけれど、とりあえず、今はいいかな!」

店員「今だけの特別価格ですので、お早めに購入を検討ください。」

お客様「お得なのはよく分かったから、家に帰って検討してみるよ。」

店員「・・・。」

結果として、担当したお客様とのやり取りでは、ベテラン店員はエアコンを購入していただくことが出来ませんでした。

では、ここからが大事なポイントです。

なぜ、このお客様はエアコンの購入を買い換えようと思っていたのに、購入をしなかったのでしょうか?

・店員の態度が悪かったから。

・価格が思ったよりも安くならなかったから。

・説明が十分ではなかったから。

今回、購入しない理由はいろいろあるとは思います。一概にもこれが正解とは言えませんが、主な理由としては、説明が不十分でお客様の要望まで踏み込んだ説明ができない事ではないしょうか?

考え始めるとキリがありませんので、この辺で留めておきましょう。

お客様との接客においてもPDCAサイクルは、振り返りであるC(チェック)で、次はこうした方がいいのかなという場面にも活用出来ます。

「何となく商品が売れなかったから、とりあえず、次のお客様にセールスをすれば良いよね。」という安易な考えと、商品を購入してもらえなかった原因を自分自身で振り返ることで、次回の改善に向けた行動に結びつけることのどちらが売上を伸ばせるでしょうか?

本来の目的を頭に描いて、そのありたい姿までの計画をしっかりと立てる事が成功への近道だと言えます。ですが、計画を立てて満足してしまって、そこで終わりにしてしまう場面は度々目にすることが多いのが実情です。

計画を立てて、しっかりと実行する。だけど、その後の振り返りをしないでそこで終わりにしてしまうのも経験上、一度や二度はあることと思います。

PDCAサイクルのPLAN(計画)→DO(実行)まで行ってそこから先のC HEAK(振り返り)→ACTION(改善策)まで辿り着かなければ、PDCAサイクルを回していく事が出来ません。

PDCAサイクルを一度回して終わりではなく、継続していくことで目的を達成することへとつながって行きます。

手始めに今できることで、計画を立ててみて、PDCAサイクルを回す習慣を取り入れてみませんか?

誰のためではなく、自分自身のためにおすすめします。